今月の主題 心電図の最前線
技術解説
ホルター心電図の問題点
明石 勝也
1
,
中村 俊香
1
,
宗 武彦
1
,
三宅 良彦
1
,
佐藤 忠一
1
,
須階 二朗
1
Katsuya AKASHL
1
,
Toshika NAKAMURA
1
,
Takehiko SOU
1
,
Fumihiko MIYAKE
1
,
Chuichi SATO
1
,
Jiroh SUGAI
1
1聖マリアンナ医科大学第二内科学教室
pp.499-505
発行日 1988年5月15日
Published Date 1988/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913643
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ホルター心電図法はその開発以来,約25年を経て広く日常臨床に普及してきたが,技術的,臨床的に未だにいくつかの問題をもっている.技術的問題点としては,信号の入力,記録における電極やテープ,再生・解析における波形の歪み,つまりは磁気記録の制約などがあげられる.また臨床的問題点としては,特に虚血を対象としたST偏位の評価や,これに適した誘導法,診断基準の決定などが考えられる.
こうした諸問題に対して,筆者らの教室において検討されてきた体位センサーの開発とその応用,新しい誘導法の考案などが解決の一助となるものと思われ,ここに紹介する.また,磁気記録の制約を離れた新しい世代へ向けての,従来と異なった新しいホルターシステムについても紹介する.
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