Japanese
English
装置と方法
血液酸塩基評価の基本数式
Formulas of acid-base balance
佐藤 登志郎
1
,
白鷹 増男
1,2
,
鶴田 陽和
1,3
Toshiro Sato
1
,
Masuo Shirataka
1,2
,
Harukazu Tsuruta
1,3
1北里大学医学部内科学
2北里大学医学部生理学
3北里大学医学部情報工学
1Departments of Internal Medicine, School of Medicine, Kitasato University
2Departments of Physiology, School of Medicine, Kitasato University
3Departments of Information Science, School of Medicine, Kitasato University
pp.645-649
発行日 1985年5月15日
Published Date 1985/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204671
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体液のpHを一定に保つ酸塩基平衡の機構は通常3つに大別される。(1)体液の物理化学的な緩衝能,(2)呼吸調節機能,および(3)非呼吸(代謝性)調節機能である。(2),(3)は生理学的緩衝機構であり,それぞれ多くの器官が関与する複雑な活動を行っているが,その活動の酸塩基平衡に対する結果については,体液の分析によって知ることができる。
呼吸機能は,次式のように動脈血の二酸化炭素張力PaCO2に直接反映される。
PaCO2=0.863(VC02/VA) (1)
ここに,VC02は二酸化炭素排泄(=生成)量(ml/min,STPD),VAは肺胞換気量(l/min,BTPS)である。生体の代謝速度が一定ならば,PaCO2は換気量によって一義的に決定される。
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