Japanese
English
装置と方法
食道内圧計測における心拍の影響
Problems related to the evaluation of the intra-esophageal pressure by conventional methods
白石 晃一郎
1
,
中川 潤
1
,
今野 淳
1
Koichiro Shiraishi
1
,
Jun Nakagawa
1
,
Kiyoshi Konno
1
1東北大学抗酸菌病研究所内科
1Department of Internal Medicine, The Research Institute for Tuberculosis and Cancer, Tohoku University
pp.1167-1171
発行日 1984年11月15日
Published Date 1984/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204550
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換気力学的計測のうち肺コンプライアンスの計測においては胸腔内圧の測定は必須のものであるが,その測定には現在被験者に対する侵襲が少ないという点で食道内バルーンを用いる方法が最も普及している。
しかし実際に測定してみると,食道バルーン—口腔内圧差は心拍による影響をうけ,一定の値を示さない。バルーンそのものの問題についてはMilic-Emiliらが既に勝れた業績を残しているが1),その後もバルーンそのもの2,3)(大きさ,空気量)について,またバルーンの食道内の位置についての疑義とそれに関する検討4)がなされている。しかし心拍の影響については,Tropら2)のバルーンの位置による波型の相違の指摘と心電図と対比させて正しい圧を求めるという方法の提案があるのみである。
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