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特集 手術と呼吸
70歳以上高齢者肺癌の心肺機能の術前評価と術後成績—特に80歳以上例を中心に
Preoperative evaluation and postoperative results of cardio-pulmonary function in high-aged lung cancer patients
新田 澄郎
1
Sumio Nitta
1
1東北大学抗酸菌病研究所外科
1The Research Institute for Tuberculosis and Cancer, Tohoku Univ.
pp.23-29
発行日 1984年1月15日
Published Date 1984/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204368
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はじめに
呼吸器外科的疾患の主体をなしている肺悪性腫瘍症例は年々高齢化し,同時に悪性腫瘍の治療成績の現況から心肺機能上の手術適応を生命維持の限界まで拡大せざるをえない。
著者らは肺切除術後心肺動態を術前に把握し,個々の症例においてその機能的耐術性を予測する手段として,一般心肺機能検査成績からみて術後心肺機能不全の危惧される症例を対象に患側肺動脈試験を施行し,その評価に際しては機能低下を疾患によると加齢によるとを区別することなく体表面積当りの絶対値を用いることとしてきた1,2)。術後心肺機能を予測し,肺切除術を施行してきた自家成績に検討を加えた。
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