Japanese
English
特集 カテコールアミン研究最近の進歩
本態性高血圧症の非対称性心肥大と交感神経系
Asymmetric septal hypertrophy in essential hypertension and sympathetic nervous system
熊谷 英一郎
1
,
野村 岳而
1
,
緑川 啓一
1
,
北野 貴韻
1
,
田代 寛美
1
,
戸嶋 裕徳
1
,
古賀 義則
2
Eiichiro Kumagai
1
,
Gakuji Nomura
1
,
Keiichiro Midorikawa
1
,
Yoshinori Koga
2
1久留米大学医学部第3内科
2久留米大学循環器病研究所
13rd Dept. of Int.Med., Kurume Univ.
2Institute of Cardiovascular Disease, Kurume Univ.
pp.63-66
発行日 1983年1月15日
Published Date 1983/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204155
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近年心エコー図の発達により非観血的に左心室形態の観察が可能となり,高血圧症による心肥大には対称性心肥大の他に非対称性中隔肥大(Asymmetric septal hyper—trophy:ASH)がみられる事が報告されるようになってきた1〜6)。しかしその病因は明らかではない。
最近の報告では高血圧による心肥大には左心室への機械的な圧負荷のみならず,先天性素因,体液性因子,神経性因子等の関与も考えられている7,8)。今回我々は高血圧患者の非対称性中隔肥大の成因に血圧,体液量,交感神経,レニン・アンギオテンシン系がどのように関与しているかを明らかにしようとした。
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