骨腫瘍カラーシリーズ—Secondary Bone Tumors
45.Alveolar sarcoma (metastatic)/46.Osteosarcoma (metastatic)
骨腫瘍委員会
pp.643-646
発行日 1971年8月25日
Published Date 1971/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904576
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症例53:22歳男子.受診8カ月前より右大腿部の腫脹に気づいていたが,症状なく,そのまま放置していた.受診4日前に約20ccの血痰あり,当院内科を受診し肺の転移性腫瘍と診断された.入院後右大腿部の腫瘍切除術,術後リニアック6000rads照射,肺の転移巣に対しては全身的な化学療法を行なつた.腫瘍切除術後9カ月目に後頭部に腫瘤が出現し,ついで右上腕骨,恥骨にも転移巣の出現が認められた.放射線療法,化学療法にも拘らず,肺の転移巣はしだいに増悪し,入院後1年7カ月で死亡した(国立がんセンター).
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