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特集 呼吸機能の正常値と予測式
クロージングボリウム
Closing volume
沼田 克雄
1
1横浜市立大学医学部麻酔科
pp.509-510
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203990
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- Abstract 文献概要
最大吸気位からゆっくり呼気を行なってゆく時,肺がある容量まで減少するとその肺の下部の方から小気道の閉塞が生じ,呼出が進むにつれてその閉塞が上部方向に波及してゆくと考えられている。この最初にairway closureが生じた時の肺容量をclosing capacity (CC)と呼ぶ。CCとresidual volumeとの間の肺気量分画をclosing volume (CV)という。すなわち,
CC=CV+residual volume.......(1)
CCにあたるものをclosing volumeと表現した報告もあるが,一般に肺気量分画においてひとつの単位分画をvolumeと呼び,それらの複合分画をcapacityと呼ぶ慣習があるので,本稿ではCVを(1)式にそって定義づけることにする。
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