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心尖拍動図と血行動態との関連については,従来から数多く報告されている。しかし心尖拍動図のA波に関しては,A波率と血行動態との関連が検討されているのみである1〜7)。A波のパターンに関しては,A波の持続や立ち上がり速度が左心機能と関連を有するという研究がみられるが8〜11),詳細な報告はみられない。
我々もA波立ち上がり時間(A波の立ち上がりからpeakまでの時間)が,うっ血型心筋症や虚血性心疾患の多くの例で延長し,一方高血圧症,大動脈弁狭窄症,肥大型心筋症の多くは,この値は延長しないことを報告している12,13)。たとえば図1はうっ血型心筋症と肥大型心筋症の各1例の心尖拍動図である。A波率は両者とも同程度に増高しているが,A波立ち上がり時間は前者が後者のそれに比し延長しており,両者のA波パターンは全く異っている。
The clinical significance of the A-wave pattern on the apexcardiogram was studied in 96 patients with various heart diseases.
These subjects were divided into 4 groups as follows : group I : congestive cardiomyopathy, group II : ischemic heart disease with ejection fraction less than 0.6, group III : ischemic heart disease with ejection fraction above 0.6, and group IV : hypertrophic cardiomyopathy.
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