Japanese
English
Bedside Teaching
呼吸器疾患患者のリハビリテーション—呼吸筋機能を中心として
Rehabilitation for Respiratory Diseases:Pathophysiology of respiratory muscles
金野 公郎
1
Kimio Konno
1
1東京女子医科大学第1内科
11st Dept. of Intern. Med. Tokyo Women's Medical College
pp.375-380
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203749
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I.はじめに—呼吸訓練の問題点
従来から呼吸器疾患患者のリハビリテーションの一環として呼吸訓練が行なわれているが,その臨床的治療効果の判定に関しては現在かならずしも明確ではない。この主な背景因子として呼吸訓練の治療目標に病態生理学的見地から2つのparadoxがあることが示唆される。
第1点は安静呼気位の肺気量(FRC)の低下を治療目標とする場合である。最大の吸気筋であり,かつ健常者の安静換気時における唯一の吸気筋(pressure generator)としての横隔膜はそのisometric contractionにおけるtensionからpressureへの変換にはLaplaceの法則が適用される。
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