呼と循ゼミナール
肺内水分量の測定(4)—double indicator-dilution method(I)
佐川 弥之助
1
1京都大学結核胸部疾患研究所臨床肺生理学部
pp.238
発行日 1978年3月15日
Published Date 1978/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203170
- 有料閲覧
- 文献概要
周知のように,循環血液量,心拍出量,肺内血液量等は色素等の指示薬を用いた所謂希釈法で求められることが多い。最近では,核医学の発達で,アイソトープを指示薬としてこれらの指標がきわめて容易に得られるようになってきている。
同様の傾向は,血管外肺水分量の測定法にみられ,Chinard,Enns1)以来アイソトープを用いた希釈法による測定値が数多く発表されるようになってきた。血管外液とも混和する指示薬(diffusible indicator)と血管外に流出しない指示薬(nondiffusible indicator)との二種類の指示薬を用いたdouble indicator-dilution methodがそれである。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.