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特集 心室中隔欠損症(VSD)
心室中隔欠損症(VSD)と他の心奇形の合併—発生学的視点から
Association of ventricular septal defect and other cardiac anomalies--Embryological aspect
岡田 了三
1
Ryozo Okada
1
1順天堂大学循環器内科
1Dept. of Int. Med.(Cardiology), Juntendo Univ.
pp.863-871
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203105
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心室中隔欠損症(VSD)は先天性心奇形の中でもっとも普遍的にみられるもので,単独奇形としても,他の心奇形に合併することもともに多い1,2)。従って病理学的研究は旧くからRokitansky3)の単行本をはじめ優れた論文を少なからず生みだしてきた4〜6)。VSDの中にも種種の特長をもつものが含まれており,その部位・形状・大きさなどは外科的治療の上でも重要な問題である。また他の先天性心奇形と合併するVSDでは,まったく偶然に共存する場合と奇形発生上必然的に特定の型のVSDを合併せざるをえない場合があり,とくに,後者の知識は心臓専門家にとって必須といわねばならない。本論文は,その点を中心として,他の心奇形に必然的に合併する特殊なVSDに脚光を当ててみたい。
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