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講座
冠状動脈再建術の評価
Evaluation of Aorto-coronary Sapherous Vein Graft Operation
友田 春夫
1
,
兼本 成斌
1
,
日野原 茂雄
1
Haruo Tomoda
1
,
Nariaki Kanemoto
1
,
Shigeo Hinohara
1
1慶応義塾大学医学部内科
1Dept. of Med., Keio Univ., School of Med.
pp.1021-1027
発行日 1973年11月15日
Published Date 1973/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202554
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従来冠動脈硬化による冠動脈閉塞性疾患に関しては積極的な治療法はなく,Vinebergにより提唱された内乳動脈心筋内移植手術についても,その真の有効性は確認されていない1)2)。1968年Favaloroが大伏在静脈による冠動脈狭窄部位の側副血行路形成手術(saphenous vein graft operation以下SVG手術と略)を行なって以来3)4),主に米国を中心に本手術の施行例が多数報告されている5)〜8)。
その有効性についても幾多の報告があるが,効果判定,手術適応,病態生理学的考察等に関しては,必ずしも諸家の意見の一致をみていない。筆者は昨年一年間,米国HoustonのBaylor大学医学部において,本手術を施行した患者をその術前,術後において多数診る機会を得たので,この興味ある手術につき内科医の立場から考察してみたい。
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