Japanese
English
特集 ICUにおける呼吸管理の問題点
脳損傷と呼吸障害
Respiratory Disturbance in the Patients with Brain Lesion
桂田 菊嗣
1
,
山田 良平
1
,
杉本 侃
1
Kikushi Katsurada
1
,
Ryohei Yamada
1
,
Tsuyoshi Sugimoto
1
1大阪大学医学部特殊救急部
1Department of Traumatology, Osaka University Medical School
pp.845-849
発行日 1972年10月15日
Published Date 1972/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202421
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脳損傷,ことに急性の脳出血,脳梗塞,クモ膜下出血,脳外傷などで昏睡に陥入った患者の予後は呼吸器系の合併症で大きく左右される。ときとして脳損傷自体の診断と治療は困難で,むしろ呼吸管理が治療の大部分を占める場合も少なくない。このような脳損傷患者の治療に際して,ICUシステムによる管理が多大な効果をあげうるとすれば,そのほとんどは呼吸管理によるべきものである。以下,われわれが主として脳外傷患者のinten—sive careを行なってきた経験にもとづいて,脳損傷にみられる呼吸障害とその管理の問題点について簡単に記述したい。
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