Japanese
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ジュニアコース
回帰収縮について
Some Notes on Reciprocal Beats
比江嶋 一昌
1
,
坂本 保己
1
,
土屋 滋
1
Kazumasa Hiejima
1
,
Yasuki Sakamoto
1
,
Shigeru Tsuchiya
1
1東京医科歯科大学第一内科
1The First Department of Internal Medicine, Tokyo Medical and Dental University
pp.327-338
発行日 1972年4月15日
Published Date 1972/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202372
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臨床上みられる不整脈のなかには,臨床的意義よりもむしろ学問的興味の方が大きいものがある。たとえば,concealed conductionやsupernormal conductionを示す不整脈とかparasystoleのごときものである。
ここに述べる回帰収縮もまた,生理学的興味から以前より臨床家や生理学者の注目を集めてきた不整脈の一つである。というのは,ある場所に発生したインパルスが短時間の間に房室伝導系をへて他の場所へ伝わるとともにそのインパルスが反転し,再び房室伝導系をへてもとの場所へ戻るという興味深い現象がみられるからである。
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