Q & A
Q:base excessについて解り易く説明して下さい
川城 丈夫
1
1慶応義塾大学医学部・内科
pp.235
発行日 1971年3月15日
Published Date 1971/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202245
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A:現在までに酸塩基平衡における代謝性(non-res—piratory)因子をあらわすいくつかの指標が提唱され,それらについて幾多の議論がなされてきた。
base excess (略してBE)は1960年にO. Siggaard—Andersenら3)により代謝性因子をあらわす指標として発表されたものである。The base excess is definedas the titratable base on titration to normal pH atnormal Pco2 and normal tempcrature (here pH 7.40at 40mmHg and 38℃)2).1964年に行なわれたad hoccommittee3)で温度は37℃と修正された。すなわち被検血液を37℃,pco240 mmHgの条件下でpH 7.40まで滴定する際に要した強酸の量をBEとしmEq/lwhole bloodとして表現する3)。強塩基を用いて滴定された場合はBEは負の値をとり,これをbase deficitとよぶこともある3)。
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