講座
Peak Flow Rate
冨田 友幸
1
Tomoyuki Tomita
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.279-285
発行日 1969年4月15日
Published Date 1969/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202011
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はじめに
peak flow rateは,従来Wrightのpeak flow meterなどにより臨床的にも単独に測定されることが多かった。近年,pneumotachographやWEDGE型respirometerなどが強制呼出の気流速度の測定に広く利用されるようになって,peak flow rateを強制呼出曲線上の一つの指標という観点からながめ,他の諸指標との関連やpeak flowに影響する因子,さらにpeak flowを規定するメカニズムについての検討も数多くおこなわれている。
強制呼出曲線上,high lung volumeに位置するpeak flow rateはlow lung volumeのflowとは異なるメカニズムによって規定されることが解明されつつあり,特異な存在であると考えられる。
その意味から,peak flow rateに対する理解を新たにして,臨床的にもこれをさらに広く活用することが望まれる。
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