寄稿
"ガラス毛細管に採取したサンプル保存の方法"(2月号所載)に寄せて
横山 哲朗
1
1慶大内科
pp.323
発行日 1968年4月15日
Published Date 1968/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201890
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呼吸と循環・16巻2号(昭和43年2月)に九電病院・井上とら夫氏らによる"ガラス毛細管に採取したサンプル保存の方法"が寄稿されている。その内容について一般の誤解を避けるために若干の私見を付け加えさせていただぎたい。
電極法でO2あるいはCO2分圧を測定することが臨床検査としても普及しつつあることはまことによろこばしいことであるが,正確な測定をするためには,あくまでも素早く測定を完了するよう努力すべきである。採血直後に測定を行なえるよう,装置の較正をしておくべきであり,出来るならばbed sideで測定をするのが正しい。採血と分析の時間が長くなることは,血球による代謝のみでなく,試料の温度変化をきたす原因となる。電極は温度変化を極端に嫌う。
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