巻頭言
MEと呼吸および循環
吉田 常雄
1,2
1大阪大学
2国立大阪病院
pp.543
発行日 1967年7月15日
Published Date 1967/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201787
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医用電子工学(ME)の進歩には注目すべきものがあり,昨秋わが国において開催された国際ME学会や,本年春の日本医学会総会においては,電子工学と医学の真摯な協力による数々の研究成果が報告され,MEの今後の開発にさらに大きな夢を抱かせるものがあった。
ME機器による医学画の主目的,用途は,診断用,治療用さらに看視用の機器装置であり,本機器による診断と治療の特性は,医学を情報科学の立場から整備することで,診断の論理,数理を明らかにし,診断の基礎となる諸情報の的確な獲得と,情報処理能力を利用して,安定な精密度の高い科学的診断を下すにあり,さらにそれらの情報のシュミレーション作成による理論の展開である。
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