症例検討
汎発性に心内膜の線維性肥厚を示した完全房室ブロックの1剖検例
斎藤 十六
1
,
小川 道一
1
,
大和田 英美
2
,
稲垣 義明
1
,
浪川 素
1
,
木下 安弘
1
,
三橋 駿一
1
,
宇佐美 暢久
1
,
椎名 益男
1
,
道場 信孝
1
1千葉大学医学部第2内科学教室
2千葉大学医学部第1病理
pp.131-137
発行日 1966年2月15日
Published Date 1966/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201555
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病歴
司会(斎藤) まず,症例の病歴を主治医からのべてもらいます。
主治医(小川) 症例:34歳の男性で,臨床診断は,うっ血性心不全,ならびに,完全房室ブロックであります。患者は生来健康で,既往歴になんら特記すべきものはありません。家族歴にも異常を認めません。昭和38年9月中旬より,体動時の息切れと胸部圧迫感が現われ,10月上旬には,安静時呼吸困難も加わったので,東京都内の某病院へ入院しました。うっ血性心不全ならびに完全房室ブロックの診断を受け,39年1月上旬には症状は軽快し,1月24日に当科に転院いたしました。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.