グラフ 胎児奇形の映像診断
先天性房室ブロック
清水 郁也
1
,
広瀬 修
2
,
久 靖男
3
Ikuya Shimizu
1
,
Osamu Hirose
2
,
Yasuo Hisa
3
1大阪大学医学部産婦人科教室
2大阪府立母子保健総合医療センター周産期第III部
3大阪府立母子保健総合医療センター周産期第I部
pp.680-682
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207046
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先天性房室ブロック(以下CAVB)は約20,000出生に1例の割合で発生し,その母体側要因としてはSLEが注目されており,患児の母親の64%がSLEであったとの報告もある。数ある先天性不整脈のうちでも,上室性頻拍とならび,このCAVBは出生前から心不全の原因となり,時には胎児水腫をきたすことがあるため,出生前の評価が重要である。大阪府立母子医療センターでは現在までに,CAVBで心機能の正常であった症例から,ペースメーカーを出生後植え込んだ症例,さらに胎児水腫となり出生後早期に死亡した症例まで種々の段階の4例を経験しており,それをもとに出生前評価について述べることにする(表)。
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