Japanese
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ジュニアコース
心臓カテーテル検査入門(1)
Cardiac Catheterization Technique.(1)
藤本 淳
1
Kiyoshi Fujimoto
1
1大阪府立成人病センター
1Center for Adult Diseases, Osaka.
pp.471-477
発行日 1965年6月15日
Published Date 1965/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201463
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はじめに
心臓カテーテル検査とは,心臓や大血管の中にカテーテルあるいは特殊穿刺針を挿入して,挿入部位の血行動態や血液ガス動態,心電図,心音図等の生理現象を測定し,あるいは造影剤を注入して選択的心臓血管造影を行なう検査の一手段である。
本検査法の由来は混合静脈血を採取せんとする先人の努力が端緒となったもので,右心室または肺動脈にカテーテルを挿入しその部位の血液を採取せんとする右心系の研究に始まったのである。かくて,本検査法が心搏出量の研究より,肺循環の研究に次いで先天性心疾患の診断に応用されるに至り,広く実施されるに至った。その後,左心系にも拡大され左心系の検査法が確立されるに至った。また,脳・腎・肝の循環の研究にも応用されるに至った。
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