Japanese
English
原著
超音波ドップラー法による脳循環の研究—脳卒中例における頸動脈血流動態の左右比較を中心に
Measurement of Cerebral Blood Flow by Ultrasonic Doppler Technique:Comparison of hemodynamics in right and left carotid artery in patients with hemiplegia.
宮崎 学
1
Manabu Miyazaki
1
1大阪市立弘済院病院内科
1The Internal Medicine of Kosaiin Hospital
pp.693-696
発行日 1964年9月15日
Published Date 1964/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201364
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I.はじめに 近年,脳卒中が死亡率の最高位を占めるにおよび,本疾患に関する研究が飛躍的に進展したことは,周知のとおりである。
さて,脳卒中における脳循環障害については,Inert gasないしIndicator injection methodのほか,脳波検査,脳血管撮影,網膜中心動脈圧測定,Fluorescein検査などの上からも明らかに実証されている1)〜10)。しかし,上述の諸検査は,何れも直接的に脳血流動態を理解するものではないため,これらによつて脳血管障害を的確に診定することは,概ね困難といわねばならない。
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