Japanese
English
方法と装置
Renogram
Renogram
南 武
1
,
町田 豊平
1
Takeshi Minami
1
,
Toyohei Machida
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科
1Dept. of Urology, School of Medicine, the Jikei University
pp.517-525
発行日 1963年7月15日
Published Date 1963/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201229
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I.はしがき
ラジオアイソトープの医学領域への利用は,最近益々盛んになつてきているが,なかでもラジオアイソトープによる腎機能検査法は最も注目されているものの一つである。ラジオアイソトープ(以下R.Iと略す)による腎機能検査法といつても,R.Iの血中濃度測定による方法,腎にR.Iの分布,沈着した状態を描出する方法,R.Iの尿中排泄量より知る方法,及び腎でのR.Iの排泄される動態を体外より計測する方法などがある。R.Iレノグラムは,腎を通るR.Iの状態を体外計測する方法で,その臨床的価値が多いことからさかんに研究されている。わが国でも多くの医療機関でこの研究,応用が行われており,レノグラムという言葉も一般的に理解されるようになつた。しかし,その検査の技術上の問題,体外計測に関係する計測上の問題,或は成績の再現性の点などに若干の問題が残されており,いまだ一般的な臨床検査法としては認められるに至つていない。著者らはR.Iレノグラムの臨床的基礎を確立するため,ここ数年来臨床成績の検討と同時に装置,方法に関する研究を行つてきた,これらの成績は,レノグラムの基準化の問題として時々発表してきたが,今回はこれまでの研究を中心に,装置と方法にしぼつて述べてみたい。
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