Japanese
English
ジュニアコース
ガス分析用動脈血サンプルの取り方
Technique of Arterial Puncture for Gas Analysis
高木 康
1
,
田村 文彦
1
Yasushi Takagi
1
,
Fumihiko Tamura
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1School of Medicine, Keio University, Department of Internal Medicine, Cardiopulmonary Laboratory.
pp.367-373
発行日 1962年5月15日
Published Date 1962/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201095
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I.動脈血採血の意義
肺の働きの本来の目的は,代謝の結果体内に産生された炭酸ガスを血液中より排出し,一方で代謝に必要な酸素を血液中に摂取してこれを循環系を経て全身の諸臓器に供給することである。
ところで,このような心肺機能を正しく評価するためには,気相の検討と血液相の検討とは,あたかも車の両輪をなすように,いずれの一方も欠くことの出来ないものである。換気面におけるスパイログラムと,血液中の測定および酸素,炭酸ガスの分析とは,これらの目的として必要最小限の検査として行なわれることが望ましい。
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