呼吸器疾患診療メモ
動脈血ガス分析の臨床
宮城 征四郎
1
1沖縄県立中部病院
pp.1263-1265
発行日 1990年7月10日
Published Date 1990/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900314
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今日ほど,動脈血ガス分析(以下ABG)が臨床の場で容易にかつ頻繁に行われることはかつてないことである.精巧な経皮的炭酸ガス分圧および酸素分圧測定機器などの開発と導入により,直接動脈穿刺によるABGの検査は今後もあるいはないかもしれない.
元来,呼吸機能とは,広義には生体の代謝需要に応えて組織に酸素を供給し,代謝産物としての炭酸ガスを排出することであり,狭義には静脈血を動脈血化することである.
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