Japanese
English
今月の主題 肺機能検査の実際
肺機能検査で何がわかるか
動脈血ガス分析
岡安 大仁
1
,
長尾 光修
1
1日大第1内科
pp.518-521
発行日 1979年4月10日
Published Date 1979/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215836
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
動脈血ガスは肺機能の各ステップ,すなわち換気,肺内ガス分布,拡散,換気・血流分布の集約されたものであり,さらにまた,循環・腎および代謝機能の正常ないし異常の指標でもある.すなわち,電極法による動脈血ガス分析では,動脈血酸素分圧(PaO2),炭酸ガス分圧(PaCO2),pH,さらにこれから酸素飽和度Sao2,HCO3-,base excess(BE)などが算出されるが,最近の装置では数秒間でPaO2,PaCO2,pH値が直読しうることは,とくに急性呼吸不全の管理などでは不可欠で,しかも時には唯一の指標でさえあることが少なくない.
PaO2は95±5mmHgを正常値とするが,年鹸,体位によって異なり,当施設での臥位での採血時の正常値はPaO2=104.1-0.31×agemmHgである.したがって,70〜80歳代でもPaO2は正常の場合80mmHg以上あると考えてよい.これは吸入気酸素分圧PIO2=〔(大気圧PB-飽和水蒸気圧47)×0.209〕≒150mmHgが気道〜肺胞を経て静脈血を動脈血化し,血流によって組織からさらに細胞のミトコンドリアにいたる間の酸素運搬経路(O2cascade)をみると理解しやすい(図1).

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