カンファレンス
第36回日本結核病学会総会・自由集会—肺機能検査の臨床
笹本 浩
1
1慶大内科
pp.651-663
発行日 1961年9月15日
Published Date 1961/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201021
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1 肺機能検査室の運営
笹本 それではただいまから,自由集会を初めたいと思います。肺機能検査の臨床というテーマを三つか,四つにしぼつて話を進めたいと思います。いまお手許にアンケートをおくばりしておりますので,それを記入かたがた気楽な気持でやつていただきたいと思います。まず初めに,臨床肺機能検査室の運営の方法ですが,とくに医師とテクニシャンの問題があります。いま肺機能検査は主に医師がやつていると思いますけれども,将来は,その相当の部分をテクニシャンにまかせなければいけないと思います。肺機能のテクニシャンは,現状では各々の施設で教えて,慣れたところで,使つているところが多いのです。ラボラトリー・テクニシャンの養成機関がいくつかありますが,そこではまだ,肺機能検査のことはあまり力を入れてやつておらないようです。適当な会からそちらへ申し入れをして,具体的なテキストでも渡して頼んだ方がいいんじやないかと思います。それについて,どういうことを,どういう方法でやつたらいいかということも当然出てくる問題で,そういうことも,今日,これから話題にしていただいて先生方のお智恵を拝借したいと思います。
宮本(日大)テクニシャンを使う場合,まかせきれなくては具合が悪いし,絶えず医学的に,コントロールすることも必要だと思うんです。また,教育の面で多少,理論づけるためにも理屈を教えなければいけません。
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