Japanese
English
シンポジウム
心筋硬塞を中心として
Studies on the Electrocardiogram of Myocardial Infarction.
新谷 博一
1
,
西野入 尚一
1
,
成沢 達郎
1
,
井上 康平
1
,
里見 智正
1
,
河野 徹
1
,
橋場 邦武
2,6
,
藤井 潤
2,6
,
蔵本 築
2,6
,
村田 和彥
2,6
,
小沢 利男
2,6
,
寺沢 富士夫
2,6
,
細田 瑳一
2,6
,
栗原 博
2,6
,
所沢 剛
3
,
石見 善一
4
,
桑原 政雄
5
H. Niitani
1
,
K. Hashiba
2,6
,
T. Shozawa
3
,
Z. Ishimi
4
,
M. Kuwabara
5
1昭和医科大学第一内科教室
2東京大学医学部冲中内科教室
3東京大学医学部分院臨床検査科病理
4非現業共済組合虎ノ門病院内科
5日本專売公社東京病院内科
6社会福祉法人浴風会
11st Department of Internal Medicine, Showa Medical School.
23rd Medical Clinic, University of Tokyo, School of Medicine.
3Central Clinical Laboratory, Branch Hospital, University of Tokyo, Shool of Medicine.
4Department of Internal Medicine, Toranomon Hospital.
5Department of Internal Medicine, Tokyo Hospital of Japan Monopoly Public Corporation.
6Social Welfare Corporation, Yokufukai Asylum for the Aged.
pp.763-777
発行日 1960年11月15日
Published Date 1960/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200932
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I.緒言
心筋硬塞の心電図については,従来先人の数多の業績があり,一応学問的にも完成されたかの如き印象を与えるのであるが,実際にはさらに検討を要する未解決の問題も少なくないと思われる。新谷1)〜5)も先年来硬塞剖検例について心電図と剖検所見とを比較した成績を発表して来たが,今回は先ず硬塞剖検例についてその後の成績,特に硬塞の心室壁をしめる厚さと心電図所見,硬塞心電図に及ぼす中隔の影響等を中心として考察を加えると共に,従来比較的報告の少なかつた硬塞早期の心電図について再検討を加え,さらに近年一部に関心をもたれている異常Q波を伴わない冠性Tについて,その臨床病理学的意義を検討したいと思う。
本研究には昭和医大第一内科の症例の他に,沖中教授,浴風会尼子博士はじめ関係各位の御厚意により社会福祉法人浴風会の多数の老年者剖検例,東大冲中内科の症例を主とし,一部は虎の門病院,専売公社東京病院等の症例を使用した。
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