Japanese
English
診療指針
気管支拡張症の治療
Treatment of Bronchiectasis.
鈴木 千賀志
1
,
古沢 昭
1
,
鈴樹 正大
1
,
鈴木 公志
1
Chikashi Suzuki
1
,
Akira Furusawa
1
,
Masahiro Suzuki
1
,
Kimishi Suzuki
1
1東北大学抗酸菌病研究所
1The Research Institute for Tuberculosis and Leprosy
pp.429-442
発行日 1960年6月15日
Published Date 1960/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200900
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.定義および発生病理
気管支拡張症とは,「中心側よりも末梢側の気管支が持続的に拡張した状態のもの」と定義され,通常肺結核,肺化膿症,気管支内異物または腫瘍等によつて生じた限局性の"続発性"気管支拡張症Secondary bronchiectasisは除外され,明らかな原因がなくして発生したいわゆる"特発性"気管支拡張症Primary or idiopatic bronchiectasisを指す。
その病因論や形態発生論に関しては幾多の異論があるが,本症は症状を有する気管支拡張症の大部分を包括しているので,臨床上重要なものである。このように複雑な"特発性"気管支拡張症の治療に際しては,その病理,とくに発生病理および病態生理を十分に理解していなければならない。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.