特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
呼吸器疾患
気管支拡張症
村田 朗
1
,
木田 厚瑞
1
1日本医科大学呼吸ケアクリニック
pp.288-290
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101534
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
気管支拡張症は,気管支壁が炎症などで壊れて限局性あるいはびまん性に不可逆的に拡張した状態で,そこに痰が溜まって,慢性的に感染が起こりやすい状態になっている.副鼻腔炎を伴うことも多い.症状としては,咳嗽・喀痰のほかに血痰・喀血もよくみられる.多量の痰を上手に出し,気管支に起きている炎症を抑えることが治療のポイントである.この気管支拡張症は独立した疾患ではなく,さまざまな疾患に付随した病態である.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.