Japanese
English
症例
横隔膜レラクサチオの1例—肺機能を中心として
Relaxation of the Diaphragm:Report of a Case from Urawa Municipal Sanatorium.
小林 信三
1
,
藤原 寿子
1
,
松永 正已
1
,
木下 喜親
1
,
市野 昌男
1
,
臼田 正敏
1
,
西依 寛子
1
S. Kobayashi
1
,
H. Fujiwara
1
,
M. Matsunaga
1
,
Y. Kinoshita
1
,
M. Ichino
1
,
M. Usuda
1
,
H. Nishiyori
1
1浦和市立結核療養所医務課
pp.1147-1150
発行日 1959年12月15日
Published Date 1959/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200846
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I.まえがき
横隔膜レラクサチオとは,色々の原因により横隔膜が筋萎縮をきたして菲薄となり,弛緩して胸腔側に異常に高く挙上された状態を指して言う。1774年petitが新産児と婦人の剖検例を報告したことに始り,1900年Hirschがその診断に始めてレントゲンを応用して以来,臨床的に発見されるようになつた。わが国に於いては1913年に沢田氏2)の報告を嚆矢とする。われわれは呼吸促迫を主訴とし,閉塞性換気障害を主因とする肺機能低下を示す本症の1例を経験したので,殊に肺機能面を中心として報告する。
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