Japanese
English
方法と装置
心機能分析に於ける超音波Doppler法
Ultrasonic Doppler Method for an Analysis of the Cardiac Function
吉田 常雄
1
,
森 正義
1
,
仁村 泰治
1
,
疋田 源一
1
,
里村 茂夫
2
Tsuneo Yoshida
1
,
Masayoshi Mori
1
,
Yasuharu Nimura
1
,
Genichi Hikita
1
,
Shigeo Satomura
2
1大阪大学医学部吉田内科
2大阪大学産業科学研究所
1First Department of Medicine, Osaka University Medical School.
2Acoustics Laboratory, Institute of Scientific and Industrial Research, Osaka University
pp.721-727
発行日 1959年8月15日
Published Date 1959/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200802
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
超音波は可聴領域(平均16〜16000c/s)以上の周波数を有する音波であるが,其の周波数の高い事に由来する物理的特性として,物質内を伝播し易く,且つ鋭い指向性を有する。従つて之等の性質に着目し,金属探傷法とか魚群探索法等の応用がなされており,更に一方之が人体に適用されるとX線の如く其の組織内の変化に就いての知見が得られるのみならず,X線との性質の違いからX線撮影では陰影の生じ難い軟部組織とか,或いは陰影が出ても,同一陰影の中に含まれてしまうもの,例えば心臓内の中隔とか弁とかに就いての知見も期待されるわけである。
扨て超音波の人体における診断的応用の方法としては人体内の異る組織に於ける超音波の反射度或いは減衰度の差を利用するパルス法,各器官の運動に着目するDoppler法等がある。
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.