Japanese
English
症例
興味ある心電図所見を示した蜘網膜下出血の一剖検例
An autopsied case of subarachnoid haemorrhage demonstrating a peculiar ECG findings
小沢 利男
1,2
,
藤井 潤
1,2
,
亀山 正邦
1,2
Toshio Ozawa
1,2
,
Jyun Fujii
1,2
,
Masakuni Kameyama
1,2
1東大冲中内科
2浴風会
1Okinaka Clinic, University of Tokyo.
pp.131-134
発行日 1959年1月15日
Published Date 1959/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200723
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緒言
脳卒中発作に際し,血圧異常上昇,頻脈若しくは徐脈,不整脈等の循環系症候が見られる事は稀ではない。此等の発生の一要因として神経性機序が考えられているが,卒中患者は多く老年者であり,従つて高血圧,冠硬化等の器質的心疾患を合併する者が少くないため,この機構に関しても解明さるべき幾多の問題が残されている。われわれは最近,若年者の蜘網膜下出血で発作中興味ある心電図経過をとつた症例を経験したので此処に報告し,併せて卒中発作時にみられる心電図所見につき,若干の考察を加えてみたいと思う。
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