Japanese
English
原著
オキシエチール・テオフイリン及びアデノシン含有ヌクレオシッド製剤の腦循環に及ぼす影響
Clinical effects on cerebral circulation and metabolism by parmanil (Oxyethyltheophylline and nucleosid contains adenosin preparation)
相沢 豊三
1
,
五島 雄一郎
1
,
田崎 義昭
1
,
牧野 弘毅
1
,
中里 寿爲
1
,
青木 竜夫
1
,
大林 宏
1
,
梅原 実
1
,
浜屋 昌一
1
,
桜井 真
1
,
村上 恵一
1
,
海老原 進一郎
1
,
川村 正敏
1
,
岡田 年弘
1
,
北村 信一
1
,
塚部 祥生
1
Toyozo Aizawa
1
,
Yuichiro Goto
1
1慶大医学部相沢内科
1Department of Internal Medicine Keio University School of Medicine
pp.121-125
発行日 1959年1月15日
Published Date 1959/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200720
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I.緒言
Parmanil はOxyethyl-theophyllineとAdenosin含有のNucleosidとの合剤で,心疾患及び冠状動脈疾患の治療に効果があると共に,種々の脳血行障碍にも有効であることが明らかになつた。Oxyethyl-theophyllineは極めて強力な血管拡張及び利尿作用を有し,末梢血管を拡張,弛緩させ,高血圧症,動脈硬化症,塞栓症,梗塞に用いても良好な治療効黒を収めるものとされており,又このNucleosidは温血動物の骨骼筋その他の臓器より抽出したもので,Adenosin 4mgに相当する循環系作用物質にして強力な中枢性血管拡張作用を有し,脳血行を増大させ,更に小動脈痙攣を寛解する作用があるとされている。従つてParmanilの構成物質のおのおのの効果は相乗し,Theophylline誘導体の単独投与に比して遥かに大なるものと考えられる。
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