学界見聞記
米国心臓病学会第30回総会見聞記
長嶺 敦夫
1
1慶大医学部内科
pp.393-397
発行日 1958年5月15日
Published Date 1958/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200629
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昨年10月25日から28日にわたつてChicagoで開かれた米国心臓病学会総会に行つて参りました。北部のChicagoは25日には雪が降り，ひどく寒かつたのですが会場が下町のSherman Hotelの2階であつたので，極めてComfortableな会合でした。主会場はBall Roomで，各部会，医学映画などは他の小集会場で行われ，そのほかに機械屋さん，本屋さん，薬屋さんの展示があることなど，日本の学会風景とほとんど変りません。処々方々で，旧友が廻りあつて，「やあ，やあ……」と久しぶりの挨拶を交しているなど，人種は変つても人情は同じとの感をふかくします。Cournand, Starr，Levinneその他著明な人たちの顔も見えました。
初日の午前，午後は主として開業の先生方の教育にあてられていました。プログラムからみますと，
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