Japanese
English
原著
僧帽弁々腫症に於ける肺及び左心耳の病理所見と臨床所見との関係
Relation between pathological findings and Clinical findings of lung and light aurieular appendage at the mitralvalvular disease.
吉原 好之
1
Yashiyuki YOSHIHARA
1
1東京女子医科大学外科教室
1Department of Surgery, Tokyo Women Medical College
pp.316-320
発行日 1954年9月15日
Published Date 1954/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200176
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私達の手術した心臓疾患120例(昭和28年12月19日現在)中,僧帽弁狭窄症及び僧帽弁閉鎖不全症が19例ある。僧帽弁狭窄症の第2,第3期に属する35例には2例の死亡をみたゞけであるが,第4期に属する26例には12例の死亡をみている。死亡の原因として肺水腫によるものが6例で最も高い率を示している。私達心臓外科にたずさわるものにとつてこれが対策の重要性を痛感した。この意味で私は術後肺水腫を起し易い傾向のあるものは術前如何なる状態にあるかを検討し,併せて肺水腫発生の原因の一部を明らかにせんと試みた。こゝに発表するのは術前カテーテル検査成積その他と手術所見及び剖検例の剖検所見に関し検討したものである。
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