Japanese
English
Bedside Teaching
好酸球性心筋炎
Eosinophilic Myocarditis
藤野 剛雄
1
,
波多野 将
1
Takeo Fujino
1
,
Masaru Hatano
1
1東京大学医学部循環器内科
1Department of Cardiovascular Medicine, The University of Tokyo
pp.1095-1101
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200037
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はじめに
急性心筋炎は,組織学的にリンパ球性,巨細胞性,好酸球性,肉芽腫性に分類される1).病因的にはほとんどは感染性もしくはアレルギー性と考えられている.好酸球性心筋炎は,心筋炎のなかでも稀な組織型で,心筋組織内に巣状もしくはびまん性に好酸球浸潤を伴う炎症所見を認めることが特徴である.
本稿では好酸球性心筋炎に焦点を当て,その診断および治療の方針について概説する.近年,好酸球性心筋炎は薬物アレルギー〔過敏性心筋炎(hypersensitivity myocarditis)〕として,しばしば重症心不全治療経過中の患者でみられることが報告され,本稿でも重症心不全症例における好酸球浸潤の関与につき考察する.
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