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特集 利尿薬をめぐる諸問題
バソプレシン受容体拮抗薬の効く患者,効かない患者
Responders and Non-responders to Vasopressin Receptor Antagonist
絹川 弘一郎
1
Koichiro Kinugawa
1
1東京大学大学院医学系研究科重症心不全治療開発講座
1Department of Therapeutic Strategy for Heart Failure, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
pp.432-438
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102469
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トルバプタンはバソプレシン(AVP)受容体拮抗薬として初めて心不全治療に応用された新しい機序の利尿薬である.従来からの利尿薬であるループ利尿薬やサイアザイド系利尿薬は心不全治療に使用された歴史は長く,功罪ともに指摘されるものの,不可欠な薬剤である.しかし,既存の利尿薬に抵抗性の心不全患者も多く,新しい機序のトルバプタンに対する期待も大きい.この小論ではレスポンダー・ノンレスポンダーの問題,今後の臨床試験のあり方について考察したい.
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