書評
―齋田幸久 著―胸部X線写真ベスト・テクニック―肺を立体でみる
芦澤 和人
1,2
1長崎大大学院・臨床腫瘍学
2長崎大病院がん診療センター
pp.350
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102457
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齋田幸久先生のご執筆による単行書『胸部X線写真ベスト・テクニック―肺を立体でみる』が刊行された.わが国には,胸部X線写真に関する数多くの教科書が存在するが,本書は他書とは異なる視点で執筆されている.すなわち,本書のサブタイトルにあるように,胸部X線写真の読影において「肺を立体的に捉える」ことに焦点が置かれている.巻頭の「本書の目指すところ」に記載されているが,「1枚の胸部X線写真で奥行きが見えること,あるいは,それが実感できること」が到達目標である.
その目標を達成するために,CTの横断像のみならず3D画像やMPR画像が適切に配置されており,読者が胸部X線写真上,「肺を立体でみる」ことを助けている.
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