Japanese
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Current Opinion
真菌感染
Fungal Infections
藤倉 雄二
1
Yuji Fujikura
1
1防衛医科大学校内科学2(感染症・呼吸器)
1Division of Infectious Diseases and Pulmonary Medicine, Department of Internal Medicine, National Defense Medical College
pp.619-623
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101723
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真菌感染症をめぐる最近1年間の全般的な話題
[1] はじめに
真菌感染症,特に深在性真菌感染症は診断・治療に難渋することがあり,なかでも日和見感染症として発症した場合は,現在においても死亡率の高い疾患である.これに対し,現在日本では11の診療領域ごとに深在性真菌症の検査法・治療法などをまとめた「深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2007」1)が,IDSA(Infectious Diseases Society of America)では病原真菌ごとの診断方法や信頼性,病変部位ごとの診療内容をまとめたガイドラインが,それぞれ利用可能である.
今回,真菌感染の代表であるAspergillus2),Candida3),Cryptococcus4)についてIDSAのガイドラインが2008年から2010年の間にそれぞれ相次いで第2版に改訂されたため,今回はそれを踏まえ,その後明らかとなった新たな知見について概説し,特にアスペルギルス感染症についてはトピックスとして後述する.
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