Japanese
English
Bedside Teaching
血管内皮機能の新しい測定法―ENDO-PAT
The New Device of the Endothelial Function Measurement―ENDO-PAT
知久 正明
1
,
齋藤 穎
1
,
北野 大輔
2
,
平山 篤志
2
Masaaki Chiku
1
,
Satoshi Saito
1
,
Daisuke Kitano
2
,
Atsushi Hirayama
2
1医療法人社団博鳳会敬愛病院附属クリニック
2日本大学医学部内科学系循環器内科分野
1Keiai Fuzoku Clinic
2Department of Cardiology, Nihon University School of Medicine
pp.1267-1271
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101599
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はじめに
血管は内膜・中膜・外膜の三層構造で形成され,その最内層には扁平で薄い細胞の層が覆っており血管内皮と呼んでいる.血管内皮細胞は血液と接しており,血管内膜面で様々な物質交換や血管の収縮や拡張を制御し,抗血栓作用や抗炎症作用も持ち合わせている.
近年,生活習慣病などによる活性酸素が内皮機能を障害させ,それが動脈硬化を促進している一つの因子である.つまり,血管内皮機能障害が心血管疾患の危険因子であると認識されつつあり,内皮機能を測定することの重要性が示唆されている.
本稿では,新しい血管内機能測定器であるENDO-PATの原理と臨床での経験について概説する.
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