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Kokyu to Junkan Volume 58, Issue 11 （November 2010）

呼吸と循環 58巻11号（2010年11月発行）

Japanese English

特集 AEDを検証する

心臓リハビリテーションにおけるAED CPR and AED Training in Cardiac Rehabilitation 野田千春 ¹ , 和泉徹 ¹ Chiharu Noda ¹ , Tohru Izumi ¹ ¹北里大学医学部循環器内科学 ¹Department of Cardio-angiology, Kitasato University, School of Medicine pp.1121-1125

発行日 2010年11月15日 Published Date 2010/11/15

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101575

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はじめに

　心疾患患者における運動中の心血管系イベントは健常人に比し高率である．急性期から行われる心臓リハビリテーション(以下，心リハ)においては，運動療法を安全かつ効果的に実施することが必要不可欠である．そのためには適切な医学的評価により患者のリスク層別化を行い，適切な運動処方をすることが重要である．そのうえで心リハスタッフは，心血管イベントを回避するための対処法を十分に習得する必要がある．すなわち，緊急時の対応の手順を熟知し，定期的な心肺蘇生法(CPR)の訓練実施が重要であると考える．また患者家族に対しても，心疾患再発時の対応とCPRの教育が重要であると考える．

　本稿では当院心リハにおけるCPRおよびAEDについて言及する．