Japanese
English
特集 AEDを検証する
School AEDの効果と問題点
Effectiveness and Perspectives of School AED in Japan
鈴木 昌
1
Masaru Suzuki
1
1慶應義塾大学医学部救急医学
1Department of Emergency & Critical Care Medicine, Keio University School of Medicine
pp.1113-1119
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101574
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はじめに
心臓性突然死に対する救命にAEDが必須の機器であることは言うまでもない.本邦では,当初,その設置が医療機関や消防機関に限られていたが,非医療従事者によるAED使用が事実上解禁されてから約5年の間に急速に市中へ普及した1).主な設置場所となったのは,心臓性突然死の発生頻度が高いと考えられていた空港,主要鉄道駅,大規模商業施設の他に,自治体関係施設や学校であった.
本稿では,学校に設置されたAED(School AED)の現状とその役割を諸文献から概観し,今後の本邦における課題を考察する.
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