書評
―五十嵐正男，福井次矢 編―エキスパート外来診療―一般外来で診るcommon diseases ＆ symptoms
伴 信太郎
1
1名古屋大学附属病院・総合診療医学
pp.1088
発行日 2009年10月15日
Published Date 2009/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101359
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世の中に類書は少なくないが，本書は章・項目立てと著者選びに非常に工夫が凝らされた極めて実用的かつ格調の高い外来診療のガイドブックだといえる．
まず，章・項目立ては「外来でみる症候からの診断学，治療原則」から始まって，感染症，循環器疾患，というように内科学書に似た章立てとなっているが，その項目内容は外来でよく遭遇する疾患に絞り込んだ簡にして要を得て，かつ実践的な記述となっている．さらには家庭医的な診療にも役立つように，小児科，眼科，耳鼻科の他，在宅医療，漢方治療も含まれていて幅が広い．
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