Japanese
English
綜説
新しいバイオマーカーと心血管疾患
Novel Biomarkers for Cardiovascular Diseases
竹石 恭知
1
Yasuchika Takeishi
1
1福島県立医科大学医学部内科学第一講座
1First Department of Internal Medicine, Fukushima Medical University
pp.409-414
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101241
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はじめに
近年,多くの優れた血液生化学マーカーが開発され,心血管病の診療において診断,病態把握,重症度評価,治療効果判定,予後予測に活用されている.現在,臨床の現場で汎用されているB-type natriuretic peptide(BNP)をはじめとする各種のナトリウム利尿ペプチドや高感度C-reactive protein(CRP)のほか,神経体液性因子,代謝性マーカー,酸化ストレス1~6),心筋細胞傷害7~10),腎機能11~13),細胞外マトリックス14,15)など,心血管病の病態を反映する様々な新しいバイオマーカーの有用性が相次いで報告されている(表1).
本稿では,炎症と心筋細胞傷害に関するバイオマーカーを中心に概説する.
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