書評
―永井厚志 編―呼吸器診療―ゴールデンハンドブック
杉山 幸比古
1
1自治医科大学呼吸器内科
pp.78
発行日 2009年1月15日
Published Date 2009/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101194
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永井厚志教授率いる東京女子医大の呼吸器グループにより作られた,コンパクトサイズの本である.若いドクターや呼吸器を専門としないドクターをターゲットとして,臨床現場ですぐに使えるポケットサイズとして企画されている.大きく救急,外来,入院の3つのパートがあり,その後に検査,治療,薬剤の3つのパートがある実践的な構成となっている.
外来パートでは,問診のポイントが表になっており,大変便利である.本文も箇条書きで読みやすく,膨大な呼吸器病学の情報がコンパクトにまとめられており,初学者にとっては手元において臨床に当たると大変役に立つ本と感じた.入院のパートでは,ガイドライン,プロトコールを意識して書かれており,現在のベーシックな標準治療を確認できる.巻頭で永井教授も述べられているように,これらに味付けをすることにより,患者さん個々のニーズに合わせた一段高い治療を構築して頂くとよいと思われる.
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