書評
―G. Christopher Willis 執筆 松村理司 監訳―Dr.ウィリス ベッドサイド診断病歴と身体診察でここまでわかる!
日野原 重明
1
1聖路加国際病院
pp.1168
発行日 2008年11月15日
Published Date 2008/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101157
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今般,医学書院から『Dr.ウィリスベッドサイド診断──病歴と身体診察でここまでわかる!』という非常に魅力のある内科書,あるいは総合医学書ともいうべき書が出版された.著者ウィリス先生は長年カナダはマギル大学医学部の救急医療部の教授を務められた方であるが,日本が非常に好きで,日本の医学生やレジデントの卒後研修に非常に興味を持ち,1986年,私の勧めにより舞鶴市民病院でレジデント教育を引き受けられた,いわば日本の卒後教育のモデルを作った人である.
ウィリス先生は一時沖縄県立中部病院の指導医として勤めていたが,ちょうどその頃,私の息子が慶應義塾大学医学部卒業後に中部病院でインターンをしており,彼の患者中心の医療とその人格に非常に大きな影響を受けたようである.
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