Japanese
English
特集 肺疾患動物実験モデルの意義と展開
肺癌モデルマウス
Mouse Cancer Models
吉岡 正剛
1
,
高橋 和久
1
Masakata Yoshioka
1
,
Kazuhisa Takahashi
1
1順天堂大学医学部呼吸器内科
1Department of Respiratory Medicine, Juntendo University, School of Medicine
pp.909-912
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101106
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はじめに
肺癌の増加は周知の事実だが,抗癌剤や放射線療法の進歩にもかかわらず,予後不良な疾患である.難治性疾患である肺癌の発生メカニズムの解析や,治療法の開発や評価のために,マウスの肺癌モデルは極めて重要な役割を果たしている.マウスの皮下や気管内,胸腔などに肺癌細胞を移植する癌細胞移植モデルや,マウスに様々な薬剤を投与することで発癌させる化学発癌モデルがある.
最近では,発癌に関わる遺伝子の研究の進歩や,遺伝子改変モデルマウスの作製技術の発達によって,ヒトの肺癌に近い肺癌モデルマウスが作製され,癌発生機序の解明に進展が期待されている.
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