今月の主題 循環器疾患の低侵襲治療
不整脈
上室性頻拍に対するカテーテルアブレーション
杉 薫
1
1東邦大学大橋病院第3内科
pp.1406-1408
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909362
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ポイント
●発作性上室性頻拍,通常型心房粗動がカテーテルアブレーションの良い適応である.
●多源性心房頻拍,心房細動のアブレーションによる根治は困難である.
●薬物治療と比較すると長期(生涯)服用が不要で薬物による副作用の心配はなく,手術治療と比較すると開胸しなくともよく,入院期間も短い利点がある.
●合併症は,血管心筋損傷による心タンポナーデ,血栓塞栓症,房室ブロック,穿刺部位の内出血である.
●高周波通電により安全性は向上しており,治療成績を把握して適応を守れば上室性頻拍の第一選択治療法となりうる.
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