Japanese
English
特集 Drug-Eluting Stent―その問題点と展望
Beyond DES―新しいステントの展望
Beyond DES:Next generation DES
青木 二郎
1,2
Jiro Aoki
1,2
1Cardiovascular Research Foundation
2Center for Interventional Vascular Therapy, Columbia University Medical Center
1Cardiovascular Research Foundation
2Center for Interventional Vascular Therapy, Columbia University Medical Center
pp.531-538
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100866
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はじめに
Drug-eluting stent(DES)の登場によりステント内再狭窄の頻度は著明に低下した.一方でステント植込み後1年以上経過後にステント血栓症を起こす例が報告され,長期の抗血小板剤投与が必要というデータも報告されてきている.ステント血栓症を起こすと心筋梗塞を併発することが多く,致命的なイベントになる確率が高い.長期のDESの安全性は依然確立されていない.次世代のステントでは,再狭窄率は現在使用されている第一世代のDESに劣らないだけでなく,内皮細胞の障害が少なくステント血栓症を起こしにくいステントが期待されている.
本稿では,内皮化の障害の少ない次世代のDES,内皮前駆細胞をステントに早期に付着させてしまうステント,ステント自体が溶けてなくなってしまう生体分解性のステント,薬剤を用いずgenetic modifyしたステントなどの次世代のステントの一端を紹介する.
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